MBTIは当たる?当たらない?科学的な視点からやさしく解説

MBTI

鏡野所長 鏡野所長
こんにちは、ハピミラ研究所へようこそ。所長の鏡野です。

「MBTIって当たるの?」「科学的な根拠はあるの?」というご質問、実はよくいただきます。

結論からお伝えすると、MBTIは学術的な心理学の主流とは少し立場が違う部分があります。

でも、それは「MBTIに価値がない」ということではありません。前回、診断結果が変わる理由についてもお話ししましたが、今回は少し視点を変えて、MBTIそのものの理論的な背景と、当たると感じる理由、そして自己理解のツールとしての楽しみ方を、一緒に見ていきます。

MBTIのベースにあるのは、ユングの心理学的タイプ論

MBTIは、スイスの精神分析家カール・ユングが著書『心理学的タイプ論』の中で示した考え方をもとに、キャサリン・ブリッグスとその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズが、ユングの理論を読み解きながら検査として発展させていったものです。

RESEARCH NOTE
鏡野所長の研究メモ

ユングの著書が英訳出版されたのが1923年ごろ、そこから研究を重ねて、MBTIの最初の版が世に出たのが1962年と言われています。

ブリッグス親子が、少しずつ、じっくりと育てていった検査、というイメージです。

ちなみに、ネット上には無料で受けられる性格診断もたくさんありますが、その中には独自の質問で作られたものもあり、正式なMBTI検査とは異なる場合があります。

この記事では、MBTIという理論そのものの背景について見ていきます。

MBTIが「当たる」と感じる理由

診断結果を読んで「当たってる…!」と感じたことはありませんか。実はこの感覚には、いくつかの理由が重なっていると考えられています。

ひとつは、質問に答えながら自分について考える時間そのものが、新しい気づきをくれるということ。

もうひとつは、曖昧な表現に対して、私たちが自分から具体的な意味を当てはめてしまう心理です。

モモ モモ
わかる〜!診断結果を読んで『これ私のことだ…!』って何度も思ったことあります♡ でも、友達に見せたら『それ私にも当てはまるかも』って言われて、ちょっと恥ずかしかったです

この、誰にでも当てはまりそうな内容を自分だけのものだと感じてしまう心理は、「バーナム効果」と呼ばれる現象のひとつの例として知られています。

1948年に行われた実験では、参加者に共通の一般的な文章を「あなた専用の診断結果」として渡したところ、多くの人がその内容を「当たっている」と感じたという結果が報告されています。

「当たる」と感じる理由はバーナム効果だけとは限りませんが、こうした心理が働いている可能性がある、と知っておくのも面白いかもしれません。

学術的な心理学の主流は「特性論」と呼ばれる考え方

MBTIは世界中で広く利用されていますが、現在の心理学研究では、性格を測定する方法としてビッグファイブなどの「特性論」と呼ばれるアプローチの方が多く採用されている、という指摘もあります。

ミント ミント
特性論とタイプ論って、何が違うんですか?
鏡野所長 鏡野所長
タイプ論は『AとB、どちらの傾向に近いか』で捉える考え方です。一方の特性論は『その特徴がどのくらい強いか』を、0から100のような連続した数値で見ていく考え方なんです

つまりMBTIは「どちらに近いか」を、ビッグファイブのような特性論は「どのくらいの強さか」を見ている、というイメージです。

どちらが優れているというものではなく、性格の捉え方そのものが違う、と考えるとわかりやすいかもしれません。

💡 性格の捉え方の違い
  • MBTI(タイプ論):AかBか、近い傾向で分ける
  • ビッグファイブ(特性論):それぞれの特徴を数値の強さで見る
  • 現在の学術研究では、特性論のアプローチが多く採用されている、という指摘があります

科学的な正解だけがすべてではない

MBTIは、世界中の企業や教育現場などで、自己理解やコミュニケーションを目的としたツールとして利用されることがあります。

ただ、それは「科学的な正しさが証明されている」ということとは、少し意味が違います。

「当たっている」と感じることと、「科学的に証明されている」ことは、必ずしも同じではありません。この違いを知っておくだけで、診断結果との付き合い方が少し変わるかもしれません。
学術的な正しさと、自己理解や会話のきっかけとしての楽しさは、別の軸で考えていいものだと私たちは考えています。
💡 MBTIとの付き合い方
  • 「科学的に完璧な診断」としてではなく、「自分を振り返るきっかけ」として楽しむ
  • 結果を鵜呑みにせず、「自分にも当てはまるし、当てはまらないところもある」くらいの距離感で受け止める
  • 友人や恋人との会話のきっかけとして活用する

ここまで、MBTIの理論的な背景と、当たると感じる心理、そして自己理解のツールとしての楽しみ方を一緒に見てきました。学術的な心理学の主流とは違う立場にあることも、正直にお伝えしましたね。

鏡は、決まった「正解」だけを映し出すものではなく、そのときのあなた自身を映し出すものです。

MBTIも、自分を測定するための物差しというよりは、自分を見つめ直すための鏡のひとつとして、これからも一緒に楽しんでいけたら嬉しいです。

よくある質問

Q1. MBTIって科学的に証明されているんですか?
A. 学術的な心理学の主流である特性論とは、立場が異なる部分があります。ただし、自己理解やコミュニケーションのためのツールとして活用されている実績もあります。

Q2. じゃあMBTIをやる意味はないんですか?
A. いいえ、そうではありません。科学的な位置づけと、「自己理解に役立つかどうか」は別の話です。自分を振り返るきっかけとして活用するぶんには、十分に価値があると私たちは考えています。

Q3. MBTIとビッグファイブは、どちらが正しいんですか?
A. どちらかが正しくてどちらかが間違っている、というものではありません。ビッグファイブは学術研究で広く使われる性格モデルで、MBTIは自己理解やコミュニケーションのきっかけとして親しまれている診断、というように、それぞれ役割が少し違うと考えるとわかりやすいと思います。


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※本記事は自己理解のための一般的な情報を扱うものであり、医療上の診断を行うものではありません。

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